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読み聞かせボランティアとの打ち合わせ [図書館]

 25日、本校の読み聞かせボランティアの皆さんとの打ち合わせ会を夜7時から学校で行いました。

 最初に読み聞かせをしていて困ったことやしてほしいことを伺ったところ、

 1、行ったときに準備ができていないクラスがあった。

 2、子供たちが広がりすぎていたり、詰めすぎていたりすることがある。

 3、子どもたちの反応が鈍くなっている気がする。

 といった意見や感想が出されました。

 1については、始業時間前から学級活動をしているクラスもあり、そのために準備が遅れることもあると思うので、担任に協力を要請しておく。

 2については、読み聞かせというものについて理解していない先生が、特に若い先生の中にはいるので、読み聞かせボランティアの皆さんから先生に「こうしてください。」とお願いしてもいいのでは?または直接子どもたちにもう少し広がってとか近くに来てと指示してもいいのではないか。

 3については、担任が静かに聞くようになどの指示を強く出している場合もあるので、もっと自由でいいのだということを伝えたいと答えました。

 私も1学期の間に2度読み聞かせに入りましたが、初めに号令をかけ、「よろしくお願いします。」と言われ、終わると号令とともに「ありがとうございました。」と言われるのに閉口しました。

 ボランティアの皆さんは、「けじめがついていい。」という方もいらっしゃいましたが、長年自分のクラスで読み聞かせてきたものとしては、お願いされたり、感謝されたりするものではないような気がします。「じゃ、始めるよ。」で始まり、「今日はここまで。」で終わるのがいいのですが、他のクラスに入る場合はそういうわけにもいきません。仕方ないでしょうか?

 その後、2学期の分担を決めて1時間ほどで解散になりました。

 若い先生の中には、本を読まない人もいるようです。「読まない。」と公言してはばからない人もいるようです。

 そんな先生には読み聞かせの意義は理解できないでしょう。もちろん読書指導の意義などは理解できるはずもありません。そんな先生にどうして読書の意義を理解してもらうか、頭の痛いところです。

図書室入口を飾りました。 [図書館]

図書室入口掲示 小林さんお嬢さんよりのコピー.jpg

 珍しく、図書室入口に掲示物を張りました。

 30年来のお付き合いの先生のお嬢さんからいただいたものです。5月の連休にお会いして、作ってくださるということだったのですが、そんなことをしていただくのは厚かましいと思い期待していませんでした。

 ところが先日、実際に作って送ってくださりびっくりしました。私では絶対に考えられない可愛いうさぎとくま、小さなウサギなども4つ。

 学校で図書の副主任の女性の先生に見せたところ「かわいい」と喜んでくれました。ラミネートして飾ろうと思ったのですが、ウサギの耳がA3のラミネーターに収まりきらず、継ぎ足し使用として少しでこぼこになってしまいました。

 それからどこに張ろうかと考え、最初は図書室のガラス窓にと思いはってみると、窓ガラスが滑ってテープが付きません。それでとりあえずカウンターの横にはったのですが、あまり目立ちません。

 そこで今日、入口のドアにはってみました。入口がにぎやかになり、副主任の先生も「いい」と言ってくれました。

 今度は図書委員の女の子にもやらせてみようかな。でも、高学年の児童は結構忙しくってなかなか時間が取れないのが現状です。宿題にするわけにもいかないし…。 

読書へのアニマシオン [図書館]

 昨日地域の図書主任の研修会があり、行ってきました。今年は講師を招いての「読書へのアニマシオン」の研修。講師は慶応義塾普通部の鈴木淑博教諭。一昨年もこの先生を講師にして研修したので2回目になります。

 最初はアニマシオンとは関係なく、「連想イメージゲーム」というのを行いました。各自に用紙を配ります。内容は自分の名前などを書くらんと、その下に№、うかんだ答え、同じだった人の名前を書くようになっています。ナンバーは5ぐらいまで、練習の欄が一つありました。
 先生が問題を出します。例題は「あかいはな」でした。3~4人のグループを作って全員が答えを書き込んだ後、全体でセーノで見せ合います。同じ答えだった人の名前などを同じだった人の欄に書きます。今回は大人の集まりでしたので花の名前に集中しましたが、子供だと、「トナカイ」「ピエロ」などの答えも出るそうです。
 ひらがなにすると3文字の動物、サザエさんに登場人物などと問題を変えてやっていきます。「目指せぴったり」「目指せバラバラ」などとグループ全員が同じ答えになることや全員が違う答えを書くように考えたりしていきます。途中でグループを変えてやっていくとたくさんの人と知り合えます。
 知らない人が集まる会や学級開きなどに使えるゲームです。自分をさらけ出さなくて済むのがいいと思います。

 さて、「読書へのアニマシオン」ですが、スペインから始まった読書指導法で、本の内容をしっかり読み取るためや、読んでからの自分の考えをまとまるために遊び感覚で楽しみながらやろうというのが目的です。
読書へのアニマシオン75の作戦.jpg

 創始者の書いたこの本が土台となり、様々な図書での実践が報告されています。

 今回はおじいちゃんの口笛.jpg
「おじいちゃんの口笛」という本を題材にしてアニマシオンを楽しみました。内容は75の作戦の中の30番、本に出てきたものを思い出して発表するゲームです。

 本を一読した後回収し、全員に違う質問が書かれているカードを渡します。人数が多ければ二人に一枚でもOK。「この本に食べ物は出てきますか」「お金は出てきますか」「お店は出てきますか」など基本的にイエスと答えられる質問をカードに書き一人一人が質問と答えを発表していきます。カードをもらった人が答えられなくなったところで他の参加者から追加があれば発表してもらい、なくなったら次の参加者のカードに移ります。
 全員が発表し終わったところでもう一度本を読み、答えを確認します。文章には書かれていなくて絵だけに現れるものや質問された個人によって受け取り方が違い、答えが違ったりしますが、そういう考え方もあるのかと気づかされます。内心「もっとしっかり読んでおけばよかった。」と思う参加者もいますが、それが付け目です。そうやって物語を深く細かく読み取る練習をするのです。「次はもっとしっかり読もう。」と思ってくれればしめたもの。進行役(アニマドールと言います)は絶対にそんなことは口に出しません。こうして本の内容を読み取れるようにします。

 さらに自分の考えを深めるためには、「このお話の中で一番楽しいと思ったところは」「一番気に入ったところは」などの質問をし、これもグループで答えてもらいます。間違った答えというのははありません。どれも正解です。グループの意見が一致しなくてもいいのです。バラバラならグループの全員に発表してもらいます。

 読書へのアニマシオンは1作品1作戦1回だけというのが原則ですが、時には守らなくてもいいのではないかと思います。

 小学校中学年からは自分で読んで参加するのが原則ですが、低学年、幼児ならば読み聞かせてもっと簡単な内容にしてやるのも時にはいいかもしれません。

 久しぶりに図書館教育に触れた研修会でした。

NIE 新聞記者来校して授業 [図書館]

 今日、本校に毎日新聞熊谷支局の支局長さんが来て、4年生に話をしてくださいました。

 4年生の国語科に「新聞記者になろう」という単元があります(光村図書の場合)。自分達で何を取材して記事にするかを決め、取材し記事にして新聞を作ろうという内容です。

 そこで、本物の新聞記者に取材の仕方、取材のマナー、記事の書き方、割付の仕方などを教えてもらおうということで、今日の授業になりました。

 支局長さんはNIEの一環としてとらえておられるようでした。NIE(エヌ・アイ・イー)というのはNEWSPAPER IN EDUCATION(教育に新聞を)の略です。授業の中で新聞を活用していこうという運動です。国語や社会、生活科など様々な場面で活用することができます。

 しかし、先生方に浸透しているわけではなく、実際に行っている学校も少ないです。本校の4年生の担任もそういう意識はなかったようで、私が紹介し、校長がやれというからという感じです。

 図書館をやっている先生の中でも認識は低いようです。

 支局長さんは、事前にレジュメを作られ、なるべくやさしく話そうとしてくださいましたが、4年生には難しいところもありました。でも、2クラスとも熱心に話を聴き、メモを取っていました。

 これから取材をし、新聞を作る作業に入りますが、いいものができるといいと思います。

 これについては明日(21日)の埼玉北版に記事が載る予定です。

学校の図書館 [図書館]

 本屋のおばさんのブログに「図書館が誰も使っていないにおいがする。」というお話がありましたが、学校図書館のほんの入れ替えや廃棄などの事情を知っていただきたいと思い、書いています。

 小学校の図書館はかび臭かったり、使われていない印象を受ける図書館は少ないと思います。常時開放していますし、低学年では担任がクラスの児童を連れて返却・貸し出しにきたりします。図書委員が毎日休み時間に貸し出し・返却の仕事をしにいきます。

 中学校では鍵がかかっている図書館が多いようです。実際に勤務したわけではありませんので聞きかじりですが、生徒のたまり場にならないように、また、部活などで利用する生徒が少ないために閉め切りになってしまうところも多いようです。

 それでも私の所属している県の学校図書館協議会に積極的に参加している先生は、なるべく多くの時間開放するように努力しています。

 図書室の本はいろいろな受け入れ方があり、それによって廃棄の仕方が違います。正規の予算で買った本は、台帳に正式に登録し、捨てるときも廃棄台帳を作って教育委員会の許可を得なければならない所が多いようです。市町村によってちがいます。他のものはもっと簡単に廃棄できることが多いです。

 文科省が読書に熱を入れるようになって、図書館の存在も以前よりは視野に入れてもらえるようになりましたが、教職員の意識はまだまだです。

 私も新しい学校に転任してまだ3週間ほど(子供たちと出会って8日)ですが、図書委員会も活動を始められるようにし、図書の貸し出しも始まっています。

 司書教諭として学校図書館の総合計画や学び方指導の年間計画(辞典の使い方、年間の使い方図書室の使い方といった、いわば図書館に関するHOW・TO物です)などを提案しました。

 また、新聞記者の学校派遣の依頼をし、今日はテレビ局の出前授業の依頼を受けこれから手配するところです。

 こんな風に活動したものを、地域の図書主任会などで報告しているのですが、私もやってみようという主任はなかなか出てきません。さらに推進する必要がありそうです。
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