読書へのアニマシオン [図書館]
昨日地域の図書主任の研修会があり、行ってきました。今年は講師を招いての「読書へのアニマシオン」の研修。講師は慶応義塾普通部の鈴木淑博教諭。一昨年もこの先生を講師にして研修したので2回目になります。
最初はアニマシオンとは関係なく、「連想イメージゲーム」というのを行いました。各自に用紙を配ります。内容は自分の名前などを書くらんと、その下に№、うかんだ答え、同じだった人の名前を書くようになっています。ナンバーは5ぐらいまで、練習の欄が一つありました。
先生が問題を出します。例題は「あかいはな」でした。3~4人のグループを作って全員が答えを書き込んだ後、全体でセーノで見せ合います。同じ答えだった人の名前などを同じだった人の欄に書きます。今回は大人の集まりでしたので花の名前に集中しましたが、子供だと、「トナカイ」「ピエロ」などの答えも出るそうです。
ひらがなにすると3文字の動物、サザエさんに登場人物などと問題を変えてやっていきます。「目指せぴったり」「目指せバラバラ」などとグループ全員が同じ答えになることや全員が違う答えを書くように考えたりしていきます。途中でグループを変えてやっていくとたくさんの人と知り合えます。
知らない人が集まる会や学級開きなどに使えるゲームです。自分をさらけ出さなくて済むのがいいと思います。
さて、「読書へのアニマシオン」ですが、スペインから始まった読書指導法で、本の内容をしっかり読み取るためや、読んでからの自分の考えをまとまるために遊び感覚で楽しみながらやろうというのが目的です。
創始者の書いたこの本が土台となり、様々な図書での実践が報告されています。
今回は
「おじいちゃんの口笛」という本を題材にしてアニマシオンを楽しみました。内容は75の作戦の中の30番、本に出てきたものを思い出して発表するゲームです。
本を一読した後回収し、全員に違う質問が書かれているカードを渡します。人数が多ければ二人に一枚でもOK。「この本に食べ物は出てきますか」「お金は出てきますか」「お店は出てきますか」など基本的にイエスと答えられる質問をカードに書き一人一人が質問と答えを発表していきます。カードをもらった人が答えられなくなったところで他の参加者から追加があれば発表してもらい、なくなったら次の参加者のカードに移ります。
全員が発表し終わったところでもう一度本を読み、答えを確認します。文章には書かれていなくて絵だけに現れるものや質問された個人によって受け取り方が違い、答えが違ったりしますが、そういう考え方もあるのかと気づかされます。内心「もっとしっかり読んでおけばよかった。」と思う参加者もいますが、それが付け目です。そうやって物語を深く細かく読み取る練習をするのです。「次はもっとしっかり読もう。」と思ってくれればしめたもの。進行役(アニマドールと言います)は絶対にそんなことは口に出しません。こうして本の内容を読み取れるようにします。
さらに自分の考えを深めるためには、「このお話の中で一番楽しいと思ったところは」「一番気に入ったところは」などの質問をし、これもグループで答えてもらいます。間違った答えというのははありません。どれも正解です。グループの意見が一致しなくてもいいのです。バラバラならグループの全員に発表してもらいます。
読書へのアニマシオンは1作品1作戦1回だけというのが原則ですが、時には守らなくてもいいのではないかと思います。
小学校中学年からは自分で読んで参加するのが原則ですが、低学年、幼児ならば読み聞かせてもっと簡単な内容にしてやるのも時にはいいかもしれません。
久しぶりに図書館教育に触れた研修会でした。
最初はアニマシオンとは関係なく、「連想イメージゲーム」というのを行いました。各自に用紙を配ります。内容は自分の名前などを書くらんと、その下に№、うかんだ答え、同じだった人の名前を書くようになっています。ナンバーは5ぐらいまで、練習の欄が一つありました。
先生が問題を出します。例題は「あかいはな」でした。3~4人のグループを作って全員が答えを書き込んだ後、全体でセーノで見せ合います。同じ答えだった人の名前などを同じだった人の欄に書きます。今回は大人の集まりでしたので花の名前に集中しましたが、子供だと、「トナカイ」「ピエロ」などの答えも出るそうです。
ひらがなにすると3文字の動物、サザエさんに登場人物などと問題を変えてやっていきます。「目指せぴったり」「目指せバラバラ」などとグループ全員が同じ答えになることや全員が違う答えを書くように考えたりしていきます。途中でグループを変えてやっていくとたくさんの人と知り合えます。
知らない人が集まる会や学級開きなどに使えるゲームです。自分をさらけ出さなくて済むのがいいと思います。
さて、「読書へのアニマシオン」ですが、スペインから始まった読書指導法で、本の内容をしっかり読み取るためや、読んでからの自分の考えをまとまるために遊び感覚で楽しみながらやろうというのが目的です。
創始者の書いたこの本が土台となり、様々な図書での実践が報告されています。
今回は
「おじいちゃんの口笛」という本を題材にしてアニマシオンを楽しみました。内容は75の作戦の中の30番、本に出てきたものを思い出して発表するゲームです。
本を一読した後回収し、全員に違う質問が書かれているカードを渡します。人数が多ければ二人に一枚でもOK。「この本に食べ物は出てきますか」「お金は出てきますか」「お店は出てきますか」など基本的にイエスと答えられる質問をカードに書き一人一人が質問と答えを発表していきます。カードをもらった人が答えられなくなったところで他の参加者から追加があれば発表してもらい、なくなったら次の参加者のカードに移ります。
全員が発表し終わったところでもう一度本を読み、答えを確認します。文章には書かれていなくて絵だけに現れるものや質問された個人によって受け取り方が違い、答えが違ったりしますが、そういう考え方もあるのかと気づかされます。内心「もっとしっかり読んでおけばよかった。」と思う参加者もいますが、それが付け目です。そうやって物語を深く細かく読み取る練習をするのです。「次はもっとしっかり読もう。」と思ってくれればしめたもの。進行役(アニマドールと言います)は絶対にそんなことは口に出しません。こうして本の内容を読み取れるようにします。
さらに自分の考えを深めるためには、「このお話の中で一番楽しいと思ったところは」「一番気に入ったところは」などの質問をし、これもグループで答えてもらいます。間違った答えというのははありません。どれも正解です。グループの意見が一致しなくてもいいのです。バラバラならグループの全員に発表してもらいます。
読書へのアニマシオンは1作品1作戦1回だけというのが原則ですが、時には守らなくてもいいのではないかと思います。
小学校中学年からは自分で読んで参加するのが原則ですが、低学年、幼児ならば読み聞かせてもっと簡単な内容にしてやるのも時にはいいかもしれません。
久しぶりに図書館教育に触れた研修会でした。
2011-08-12 20:52
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こんにちは♪
「読書へのアニマシオン」とても有意義な取り組みですね。
この様にして「読書への扉」を開けるということは入り口で
迷っている方たちに本の楽しさを感じてもらう第一歩です
ものね。
捉え方は人それぞれという考え方も自然で、いきなり感想
文を要求して本に対する嫌悪感を与える方向性と真逆で
すものね。
このような取り組みを読書アドバイザーの方が積極的に
取り入れて全国各地で展開して行って欲しいものです。
そろそろ、教員魂に火が付いたお姿が目に浮かびます(笑)
どうぞ、お気張りやす!
では、又♪
by ぶんぶん (2011-08-14 10:00)
ぶんぶんさんコメントありがとうございます。
今回のような取り組みが各地で積極的に行われるといいと思います。それには我々の普及の努力が求められそうです。
私も現在の立場ではなかなか直接子どもたちに読書指導できないのですが、職員に広めていこうと思っています。
読書アドバイザーが研修して、自分の活動の中に取り込んでもいいですね。
まだまだ暑さが続きそうです。元気でお過ごしください。
by しのさんの読書日記 (2011-08-14 14:52)
アニマシオンってなんだろう?と思って調べてみました。
「活性化」という意味なんですね。
ゲームは面白そうです。
この研修は、大人(教育者)が知らない人と接するチャンスがあり
また、子供への読書教育に磨きをかける、すごい研修だと思います。
私も小学校に戻ってやり直したい気分ですよ。
この研修を活かして、是非職員に広げてください。
研修と言えば。。。これから2週間連続犬種があります わたし。
今週末は少し暑さが和らぐようですね。
頑張りましょ。
by あにどる (2011-08-16 20:13)
あにどるさんコメントありがとうございます。
アニマシオンはおっしゃる通り「活性化」という意味で英語の「アニメーション」にも通じています。
本の内容をより深く理解するために役立つものだと思います。周りのみんなに広めていきたいと思いますが、機会を得るのはなかなか難しいです。
アニマシオンの前に紹介した、「連想イメージゲーム」は、あにどるさんが参加する研修会でも、主催者がやろうと思えばできるのではないでしょうか。
またまた研修続き、気負わず望んでください。自分が受け入れられるものは受け入れ、ダメなものは保留して望んでいきましょう。
by しのさんの読書日記 (2011-08-16 22:08)
私も1回だけ『アニマシオン』に参加したことがあります。たしか、川越のNPO法人が主催でした。
ゲーム感覚で楽しめて楽しい取り組みです。
たっぷりの時間と進行役の腕がないと難しいですね。
自分が短時間の読書で、どれだけ内容を理解できているか試されるので、またやってみたいです。
先のコメントあにちゃんの「犬種」は「研修」のことですね。
さすがしのさん、通じています。
この記事を読んで、しのさんがガッツを出している様子が感じられました。
9月の新学期に向けて、この調子で頑張って下さい。
by しいか (2011-08-20 23:51)
しいかさんありがとうございます。
アニマオン、たしかに優れたアニマドールがいないと難しいでしょう。普段読み聞かせやお話会で子どもたちと接しているしいかさんや皆さんにとってはそんなに難しいことではないのではないでしょうか。機会を作ることのほうが難しいかもしれませんね。
9月の新学期に向けて体調調整中ですが、天候のせいもありなかなか難しいです。なるべく歩きたいと思うのですが…。
by しのさんの読書日記 (2011-08-21 12:26)